正しく、威風堂々。
遂に…、常に人気上位に君臨するあの最強クラスのポケモン、待望のミュウツーですよ…!
…、と、書いてはみるものの。
当時は全然と言っていいほど、入手できたことにありがたみを感じなかった思い出。
ガキの時分でしたから、そのときのポケモンが好きなわけで、レックウザとかデオキシスとか、ついでにバシャーモとかね。
新弾だからとりあえず回したい一心で数回回して、確認して、それがミュウツーだと分かって、「あぁ、ミュウツーか、そうか、これもいいか」くらいの気持ち。
じわじわとあのとき出てくれたことに幸運を感じたのが逆に忘れられないんですな、はははは。
リンクのサムネイルだと、ミュウツー本体は背景と同化しつつある…。
そんなことを言っていたら、撮影した写真もなかなか同化しているというね。
まあ、そこは目を凝らすか、心の目で。
クオリティは流石の立体ポケモン図鑑。
難しい頭部は非常にバランスよく、顔つきもミュウツーの逆襲以降のスタイリッシュな感じにまとめられている。
ただ、脚が短くない…?
ミュウツーは媒体や都度で、顔つきも全身のバランスも大きく変わるポケモンではあるのだが、変に初代イラストの雰囲気がミックスされているような…。
脚全体で1.5倍くらい長ければ、上半身といいバランスをとれていたのでは、とケチをつけてみる。
足元に挟むタイプの支柱があるのですが、この使い方が未だに謎。
両足ともに支柱側の幅よりもやや厚みがあるので、想定された使い方はできない気がしている。
そして、ミュウツー本人は絶妙なバランスで自立するので、手前に倒れないようにするためのストッパー代わりという末路。
本体の造形は前述の通りだが、彩色のクオリティはピカイチ。
まあ、塗り分けるのが目と尻尾とそれ以外なので、そんなものかもしれないけれどね。
そして、その目が黒色、白色、紫色、白色のハイライトと細かくて、思わず感心してしまう。
また、情景ベースことヴィネット台座は断崖絶壁の頂上といったところだろうか。
本家ポケットモンスターの出現場所的には洞窟、アニメ作品的には荒野、それよりも孤島といった雰囲気があるけれど、こちらは後者。
ダントツの物理的な高さでその強さや神秘性、孤独感を上手に造形に落とし込んでいますね。
ポーズも色々と悩んだのではないかと推察されますが、黄昏や予感を思わせる文句なしのデザイン。
こういうの見る度に、もっとこういうヴィネット出ないかと思ってしまいますなあ…。
リーメントのテラリウムとかスイングヴィネットは広がりに限界があるというかなんというか。(わがまま)
見よ、この圧倒的な高低差を。
きっとこの孤高のポケモンたるイマジネイションをつくりたかったんだろうな、というのがひしひしと伝わる。
そして、それが素晴らしく再現されている、あっぱれ。
直接的な関係はないはずなのに、この2匹が戦っているのとか、昔は結構あったような…。
ミュウツーの情景ベースの上にレックウザを情景ベースごと乗せて、それを下から見上げるミュウツー、というのを思いついたときには遅かった…。
いつか、そういうのも載せたい。
崖繋がりでSPECIAL04のルカリオ。
写真にすると、ミュウツーの情景ベースがかなり大きいけれど、実物はそんなに変わらない気がした。
個人的にはデザイン、仕上がりともにルカリオの情景ベースのが好きです。
そして、情景ベースを交換したミュウツーとルカリオを撮りたかったと後悔する秋の夜長。
以上、ミュウツーでした。
脚の短さは気になってしまうところですが、本体、台座ともに信頼と実績のクオリティです。
毎度ながら、これで200円とはカプセルトイ史に残るオーパーツに他ならない。
あの日、あのとき、あのトイザらスの入口付近の筐体で回した自分はよくやったなあ…!