元祖むしポケモン。
ぜんこくばんの第1集が終わったので、今回から第2集。
立体ポケモン図鑑の全盛期と名高い(?)ですが、ポケモン本体のクオリティも然ることながら、情景ベースの多用も要因の一つではないかと思われる。
商品ページにも「フィギュアだけじゃない!」と書いてあるし、ウリの一つだったのは間違いない。
特にオムナイト、オムスターは75mmカプセルに入っていてボリューム満点、個人的にレジスチルと比肩する傑作の一つ。
そして、今回のキャタピーセットも情景ベースが付属。
トランセルとバタフリーの位置が商品ページの画像とは異なるけれど、このようにしかならない。
トランセルは支柱で浮遊させるのも違うし、台座に直で置くのもあれなので、情景ベース付属は妥当過ぎる判断。
バタフリーはある程度なら斜め前から見ても、羽で上手いこと支柱が隠れる素敵仕様。
サナギ型のポケモンもいくつかいるけれど、トランセルはジト目のせいでなんとなく苦手だった思い出。
コクーンにサナギラス、カラサリスもマユルドもそれなりの目付きなのに…。
そして、キャタピー。
幹に接着されてはいないので、自由に取り外し可能。
ただ、バランス的に自立は不可能なのと、他に取り付ける突起もないので必然的に定位置。
ちなみにバタフリーの複眼は流石に再現されてはいない。
というか、複眼を彩色で再現するのはかなりコストかかるし、ここにプリントするのも然り。
全体的にやはりクオリティが高く、細かいディテール含む造形はもとより、彩色も満足できる領域。
本当にこのサイズでよくやっていたよなあ…、と。
ちなみにこのトランセルの糸、めちゃくちゃ抜けやすい…。
一方、コクーンは糸じゃなくて、L字の支柱なのよね。
正直に言うと、情景ベースについては申し訳程度のクオリティ…。
全体的に薄味で、枯れ木に住み着いているような感じになってしまっているのがなんとももったいない。
ビードルセットにも併用するならもうちょっと力を入れてもよかったのでは、と思った春先の夜。
セレビィの情景ベースと比べるとこんな感じ。
全体的に明るいトーンだからか安っぽく見えてしまうキャタピーセットの情景ベース。
一方、色合いが深い上に樹木と地表にしっかり濃淡が表現されているセレビィの情景ベースにどうしても軍配が上がる。
それでも、キャタピーセットの大木に若干かかっている陰影の表現は流石。
グラードンの大きさを見せたかったのに、全高は僅かに負けていた…。
キャタピーのような極小サイズと特大サイズを並べたショットは未だに好き。
以上、キャタピーセットでした。
ポッポ、コラッタに並ぶ始まりのポケモンが専用の台座でラインナップされるのは非常に喜ばしい。
博物館のように整列された通常の台座も美しいが、息遣いや営みが感じられる情景ベースの素晴らしさよ。
こういう生態系を表現したヴィネットフィギュアはもう出ないものか…。
リーメントのテラリウムがドンピシャな気もするけれど、カプセルというフォーマットがあるから伸び伸びとした感じではないんだよなあ…。