リフレクターとひかりのかべを貼る係。
第三世代のマイナーチェンジ、『ポケットモンスター エメラルド』…。
その発売前情報で公開されたデオキシス、第四の姿。
攻撃特化、防御特化があるなら、素早さ特化もあるよねと言わんばかりのねじ込み具合い。
まあね、分かる、分かるよ、分かるけれども。
ただ、ノーマルフォルムとアタックフォルムの時点ですばやさは驚異の150故、180でもテッカニンより速い程度だったという…。
図鑑No.でラインナップの順番が決まっているので、当然最後のカプセルを飾るのだが一番影が薄いかもしれんね。
というか、上に貼ったリンクカードの画像の中にデオキシスいない…、ドイヒー…。
と、不遇さを見せつけてからの特別仕様台座!!!
全ての台座に図鑑No.と種族名が造形されているので、あらゆる台座がそれぞれ専用台座ではある。
が、この美しいクリアグリーンの台座はシリーズでもデオキシス スピードフォルムだけ…!!!
もはや、一種の情景ベースなのでは…?
(そうだ、この台座が最大の見所だ。)
腕の触手は至高の細さ…。
触手が細いのはアタックフォルムもそうだが、あちらは左右に二本ずつでこちらは一本ずつ。
スピードに全振りしている姿ということなのだろうが、あまりにも貧弱に見えてしまうNE!
脚の付け根にあるこの謎のオシャンな輪っか、プールで浮くために肩に付けるあれに見えない…?
スピードフォルムは朱色の部分が断トツで少なく、全身を覆っているディフェンスフォルムとは対照的。
防御面かというと、比較的耐久力があるスピードフォルムが一番少ないのはおかしい。
素早さかというと、同速のノーマルフォルムとアタックフォルムとで異なるのでそれも違う。
まあね、こういうのにツッコむの野暮だからね、つまらん揚げ足取りはやめよ。
デザインの全てに合理性があるわけではないのだ。
終わり。
さて、肝心の造形はというと、細い上にディテールがそこそこ細かいのに健闘しているという印象。
特に頭部のバランス、それを含めた全身の若干アンバランスな雰囲気も似ている。
彩色も概ね健闘しているのだが、小ささ故の粗さも少なくはなく、触手の付け根あたりなんかは酷い。
まあ、お値段がお値段なんでね。
デオキシスはデオキシリボ核酸、つまりはDNAが由来のポケモン。
Dはディフェンス、Nはノーマル、Aはアタックとフォルムチェンジの名称にもなっているわけです。
でも、スピードフォルムはとってつけたような登場故にSの行き場がないというね…、合掌。
(ノーマルフォルムの記事でも同じこと書いた気がする。)
これにて、持っている第8集は全てになります。
ちょっとだけ毒々しい色合いかもしれない。
サイホーン&サイドン、リリーラ&ユレイドル+ねっこのカセキ+情景ベースともに欲しかったのに出なくてね…。
お金を持っていない幼少期だったから仕方ないね…、それでも、母上様はそれなりに回させてくれた。
クリアグリーンの台座によりレックウザがいるような感覚…、にはならんよね。
ただ、赤色と青色には緑色が合うっていう認識はポケモンで植え付けられた気がする。
第6集と第7集のデオキシス ノーマルフォルムと並べてみた。
スピードフォルムの台座はこれはこれでいいはずなのに、やっぱりちょっと物足りなく感じてしまう傲慢さ。
そして、ヒトの腕の状態にしたノーマルフォルムの蛇足さよ。
以上、デオキシス スピードフォルムでした。
ポケモンの中でも異端児であるデオキシス、その中でもハブられ気味のフォルムということでなんだか哀愁漂う佇まいであります。
アタックフォルムとディフェンスフォルムが加わって、満月の情景ベースが完成したとき…、その隣で一匹ポツーンになるのは避けられない未来…。
(厳密にはノーマルフォルムはどちらか一方が余るので一匹ぼっちじゃないよ。)