只今、レジスタンス

世の歪みの全てに抵抗する工作活動…、という建前。

【レビュー】ポケットモンスター 立体ポケモン図鑑 第1集 「CAPSULE 3 ポチエナ グラエナ アブソル」【カプセルトイ】

あまりにも秀逸な獣セット。

 

 

立体ポケモン図鑑は無印、ぜんこく版は特にポケモンの組み合わせが殊に上手だった。

ロコン、キュウコンコータスのセットやキノココキノガッサカクレオンのセット、ドジョッチナマズン、パールル、ハンテールサクラビスの5体セットなど。

妥当だとか当たり前だとか思うかもしれないが、その違和感を感じさせないところが大変素晴らしいのだ。

 

今回はその例に漏れず、素晴らしい組み合わせのセットを紹介したい。

 

上から撮影

 

ポチエナグラエナの進化セットにアブソルが加わった、ホウエン版 第1集のカプセル3である。

 

グラードンを手に入れた後日に回したのだが、またしても筐体が上手く回らずにお店の人を呼ぶことになったのは今でも忘れはしない。

また、例によって欲しいものを選ばせてくれたのだが、ガキながら俺は正解にたどり着けた…、このセットを選んだからだ。

 

若干上から撮影

 

前回は超大物のグラードンを紹介したが、今回はどちらかというとサイズ的には小物だ。

だがしかし、どうだろう。

この小ささに凝縮された高密度のディテールはやはりカプセルトイのクオリティを超えているといっても過言ではないだろう。

 

斜め前からアブソル

 

ヒワマキシティの近くにて低確率で出現するというのが初出のアブソルだが、その神秘性は立体ポケモン図鑑でも遺憾なく発揮されている。

 

特筆すべきは首周りのフサフサの毛だ。

もはや、200円の全8ラインナップ(ポケモン自体は21種類)の中の一体とは思えないだろう。

全体的にクオリティが高いことは言うまでもないが、その中でも力を入れたのではないかと感じる。

 

(よく見ると爪回りなどの塗装が甘いがそこは許容範囲。)

 

斜め前からポチエナ、グラエナ

 

ちょっとダラけた感じで座るポチエナと、綺麗にお座りするグラエナ

 

そう、初期から全盛期にかけてはポーズにも定評があったように思う。

当時、普遍的だったフルカラーアドバンスやモンコレのノーマルなポーズにはないデザインで大変魅力的だった。

やはり、ぜんこく版が全盛期といったところだろうか。

 

斜め後ろからポチエナ、グラエナ

 

足を横に放り出したポチエナが大変かわヨ。

尻尾のふさふさ具合も小さいながらよく再現されていると思う。

 

グラエナは分割線が気になるかもしれない。

このサイズでこのディテールなのだから目を瞑るほかない。

 

斜め後ろからアブソル

 

アブソルも首の分割線が見えてしまうのが玉に瑕。

 

そして、尻尾の付け根に少し横線があり、若干だが折れかけているのが分かるだろうか。

…、それは幼き日の俺が曲げて遊んでいたからだ…(´;ω;`)

 

正面から撮影

 

正面から見るとグラエナは自身から左方向を睨んでいる感じになるので、ちょうど図鑑No.でこのように並べると、イキっているアブソルにガンつける構図になるんですよね。

流石にここまで狙ってはないだろうが、こんなにもクールなグラエナのフィギュアはもう出ないだろう。

というより、こんなに可愛いポチエナのフィギュアも、吠えているアブソルも二度とないのではと強く思う。

 

台座の裏

 

そうそう、台座も汎用台座ではなく、全てが専用台座なんですよ。

上記の小さい台座とポール用の2つ穴が空いている大きい台座があるわけなんですが、裏の図鑑No.と名前が書かれているので全て別。

フィギュア本体のクオリティもさることながら、どこまで手が込んでいるんだよと言いたい。

 

いろいろなフィギュアと比較

 

前回は色々なものと比較しすぎて、ゴチャゴチャしてしまったので今回は控えめに…。

 

立体ポケモン図鑑グラードン(1/50)、カントーいっぱいコレクションのカメックス、カプセルアクトのアーマードミュウツーである。

 

グラードンは1/50でもポチエナグラエナ、アブソルと比べて、めちゃくちゃ大きいのが分かると思う。

これが同じ商品のラインナップなのだから当たり外れも激しいのは事実。

まあ、今となっては誰がなにを言おうとどれも当たりレベルの価値になってしまったのだが。

 

ちなみにカメックスなんかはかなり1/40に近い気もする。

 

ポチエナとグラエナとアブソル

 

以上、立体ポケモン図鑑 無印(ホウエン版) 第1集よりカプセル3のポチエナグラエナ、アブソルでした。

 

稚拙な写真でもいかにクオリティが高いかが伝わったのではないだろうか。

今となっては珍しいシャープでソリッドな質感、精度の高い塗り分け、完璧ではないがどれをとっても追随するできるものは数少ないように思える。

 

フィギュア市場は現在縮小しているらしいが、当時は今ほどフィギュア人口もいなく、ましてやポケモンのフィギュアを熱心に集める大人というのはそこまで多くなかったのではないかと思う。

 

そんな中で発売され、消滅し、廃れ、死に…、そして、神になった。

今後も記事をつくり続ける。

 

前回の記事はこちら。

 

 

 

次回は第2集より、「アチャモワカシャモバシャーモ」のセットとなる。

すまない…、第1集はこれしかないのだ…。

 

 

 

www.takaratomy-arts.co.jp

 

昔、コンプリートするまでの頭はなかったからなあ…。

でも、結局は打ち切りで全部は揃わないからこれで良かったのかも…、と自問自答。

 

 

 

商品概要(略式)

メーカー : トミー

商品名 : ポケットモンスター 立体ポケモン図鑑 第1集

ラインナップ : 全8種類(CAPSULE 8のグラードンはレアアソート)

発売日 : 2003年8月

価格 : 200円(税込み)