化石もしっかり拾い上げるメーカーの鑑。
鑑を鏡に間違える人たち多すぎ問題、あると思います。
あると思うというかありありだよ、まともに書いているほうが少ない。
まあ、理想を体現しているということでその鏡…、って感じでなんとなく伝わってしまうし、そのうちどちらも正しいことになる気もする。(なんの話や。)
さて、今回は111ばんどうろという名の砂漠地帯にひっそりと、だが堂々と鎮座する二つの化石…、その片割れである「ツメのかせき」から復元されるアノプスとアーマルド。
アーマルドはあのチャンピオンにして、石ころオタクのダイゴくんの手持ちでもある。
(それだけでちょっと箔がついているという。)
砂漠地帯をイメージしたような情景ベースが付属する。
形状はシンプルながら表面は粗めのザラザラとした造形で、砂漠というよりは荒野に近い雰囲気。
ぜんこくばんのカブト&カブトプスセットの情景ベースはかなり砂漠地帯っぽいのだが。
かせきの名称にも「ツメ」が採用されており、大きな爪が特徴的。
ただ、一番の特徴はその目玉よ、サイドに飛び出たそれ。
頭部(?)の赤いのは模様である。
造形、彩色ともに小さいのでどうしても精度には限りがあるが、爪、出っ張った目、複数のヒレとなかなかに面倒くさいデザイン故、かなり健闘しているように感じる。
ダイゴの手持ちの中でも中堅的位置のアーマルド。
ほとんどのトレーナーがチャンピオン戦で初見であろうハイカラな怪獣に心躍らせたに違いない。
まあ、対になるユレイドルもメタグロスも、なんならネンドールも初見か。
絶対強者的雰囲気のボスゴドラとアーマルド、異形のネンドール、ユレイドル、メタグロス、鋼の鳥とかいう反則イケメンのエアームド…、めちゃくちゃ絵になる手持ち…。
そして、アノプスと同様にアーマルドも目は頭部の赤い模様ではなくて、横に出っ張っている悪ガキみたいな目ね。
アノマロカリスが二足歩行のハイカラ怪獣に異世界転生したらチャンピオンの手持ちだった云々…。
背面の甲殻、羽のような意匠は海の生物であった名残を感じさせる。
そこそこ大きい分、造形も彩色も概ね良好。
化石から復元するポケモンではダントツで第三世代が好み。
デザインの複雑さと深み、色合い、種族名もセンスが高いように感じる。
カブトプスとオムスター、ラムパルドとトリデプスには見習ってほしいところ。(無理難題)
ツメのかせきはこんな感じで台座から取り外すこともできる。
わざわざ別パーツにしたんだぜ、本当に立体ポケモン図鑑シリーズのこだわりようはすごいよ。
ちなみに前弾である第8集のリリーラ&ユレイドルの台座と一様は繋がるんですよね。
まあ、接続するわけでもなく、情景ベースの形状がフィットするという程度の横方向合体。
大きさで負けても、ハイセンスデザインに情景ベースが付属する至高の1カプセルには違いない。
ただ、単純な大きさで圧倒するもの、凝り具合で勝負するもの、そのどちらも素晴らしい。
アノマロカリスが元ネタでも、砂漠、いわタイプ、二足歩行ときたら流石にグラードン軍団の一味ですよ、多分。
以上、アノプスセットでした。
リリーラセットが手に入らなかったので、こっちもいっそのこと要らなかったのにこういうときは出るんだよね、なんだかな。
両方揃えたいやつは片方だけあるとずっとモヤモヤするあれです。
あのときは出るまで回すということはもちろん出来なかったけれど、あれから20年近くにもなる今もまだ心残り。
嗚呼、我が未完の111ばんどうろ…。