個人的傑作の一つ。
前弾のレジロックに続いて、レジスチルがラインナップされている第7集。
図鑑No.から考えると、レジアイスが収録されていそうだけれど、どういう採用基準なんだろうか。
上のバナー画像の中から放つ存在感がすごい…。(主に情景ベースのおかげ)
ホウエン地方の伝説(準禁止級)のポケモン、その一体であるレジスチル。
天井は岩で閉じられているのに、そらをとぶを使わせる鬼畜。
独特すぎるフォルムも文句なしに造形されている。
レジロックが不揃いにゴツゴツとしているのに対して、レジアイスは丸みがない故に全てが直線で構成される。
一方のレジスチルは全てが曲線で構成されており、直線がないという得も言われぬ不気味さ。
最も人に近いフォルムといったらそうなのだが、それ故か、レジドラゴとレジエレキを含めてもダントツに異形を感じるところ。
冒頭に個人的傑作と書いたが、それは情景ベースによるところが大きい。
これを手にした幼少期、当時は表現のできない感銘を受けた。(やや大袈裟)
現在もこんな記事を書いているだけあって、幼い頃からフィギュアのクオリティはもちろん、ヴィネットフィギュアなどの背景にも関心が高かった。
余談だが、海洋堂が製作していたポケモンバトルフィギュアは短命だったけれど、あのクオリティが315円(税込み)で食玩売り場にあったことはもはや伝説。
レジロックが岩場の情景ベースとセットだったもんで、レジアイスは氷なんだろうし、レジスチルは鋼…、いや、鋼のベースってなんだよ、と。
そうしたら、おそらくは地層を表現したのであろうものが付いた。
そこには金属質の層も含まれているのだ。
当時、地層というものをギリギリ習っていたので、これがそうなのだと分かったが、洞穴にいる単はがねタイプのポケモンとの組み合わせは俺に感動させた。
まさに、なるほど、そうきたか…、そんな生意気なことを思ったものである。
いや、これを考えた人は天才ですよ、すげーなあ…。
しかも、このボリュームとぶつ切りの感じだ。
ヴィネットも、全高と全幅が無制限のハイエンドフィギュア以外では、食玩、カプセル、トレーディングフィギュア、その他、パッケージに入るように作らなければならない。
だから、この手の商品は度々、途中でぶつ切りになったオブジェクト、遠近法により一定方向からしか成り立たないサイズの比率が見受けられる。
だが、それはそれで愛嬌があり、また、美しく、尊いわけである。
第8集のレジアイスも同様にポケモン自体を取り囲むような情景ベースなのだが、先に収録されたレジロックのものは縦方向に造形されたものがないので、寂しいのは否めない…。
それはそうと、どうして右側にひょっこりはんしているんや…?
レジロックとレジアイスはデフォルトの素立ちなのだが、レジスチルだけは可愛げが吹き込まれた模様。
伝説のポケモンなのに、無理やり真ん中に配置された陰キャみたいで可愛い。
一方、メタグロスの存在感が凄まじい。
同じはがねタイプでも抜群の使用率を誇った陽キャグループのクール担当だから仕方ないね。
うむ、やはり並べるといい感じになりますな。
レジロックと比べると、レジスチルくんの頭がデカ過ぎる問題が露呈してしまう…。
以上、レジスチルでした。
本体より情景ベースのことばかり書いてしまったけれど、本体も文句なしです。
ただ、他の二体と違って、控えめに愛らしいポーズがついているのが気になるけれど…!